四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の20銘柄(3月27日発表)
大正製薬ホールディングス(4581)
その日開かれたのは、約7100億円を投じてMBO(経営陣による買収)を実施した大正製薬ホールディングス(4581)の臨時株主総会だ。昨年末から今年1月、上原明社長の息子である上原茂副社長が代表を務める大手門株式会社が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施。オーナー一族の上原家は、従来の保有分と合わせて約73%の株式を取得するに至っていた。
伊藤忠商事(8001)
実際、2020年に実施された伊藤忠商事(8001)によるファミリーマートへのTOBでは、キュリRMBやオアシスなどの株主が裁判所へ価格決定の申し立てを行った。東京地方裁判所は株主側の主張を認め、TOB価格の増額が適正と判断したが、伊藤忠側は抗告しており、いまだに議論が続いている。
サンバイオ(4592)
創薬ベンチャーのサンバイオ(4592)が“激震”に見舞われている。3月25日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会(以下、専門部会)。サンバイオの脳疾患治療薬「SB623」(発売後の製品名「アクーゴ脳内移植用注」)の承認に当たって事実上の前提条件を議論する場だったが、その審議結果はサンバイオにとって文字どおり衝撃的な内容となった。