四季報を徹底分析!新年度大バケ期待の5銘柄(2月26日発表)

建設業界における大成建設(1801)の決算動向

建設業界の業界構造やビジネスフローについて解説する中で、大成建設(1801)の決算動向にも注目が集まる。同社は国内トップクラスのゼネコンとして、国内外で大規模プロジェクトを手がけている。2025年3月期第3四半期決算では、売上高が1兆2,345億円(前年同期比5.2%増)、営業利益が920億円(同7.8%増)と堅調に推移。特に都市再開発やインフラ整備の需要が後押しとなり、安定した業績を維持している。

汎用化学品で成長を続ける東亞合成(4045)

アクリル酸エステルを主力とする東亞合成(4045)は、2025年度まで続く中期経営計画で総還元性向100%を目標に掲げている。会社側の発表によると、2025年12月期の配当性向は54.6%を見込んでおり、業績の好調さが際立つ。瞬間接着剤「アロンアルファ」ブランドでは国内トップのシェアを誇り、汎用化学品の販売が上振れすれば、9期ぶりの最高益更新が期待される。

情報サービスの大手、大塚商会(4768)

大塚商会(4768)は独立系の情報サービス大手で、パソコンやサーバーの販売からシステム開発、保守サービスまで、オフィスのIT需要に一貫対応できる強みを持つ。特に、オフィス用品通販「たのめーる」や顧客IT支援サービス「たよれーる」などのサービスが浸透し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受けて業績拡大が続いている。今後もITインフラの整備需要が高まることで、成長が期待される。

飲食業界で堅調なサンマルクホールディングス(3395)

「サンマルクカフェ」を展開するサンマルクホールディングス(3395)が市場で注目を集めている。午後1時38分の時点で、前日比36円(1.6%)高の2,339円と3日続伸。一時は2,375円まで上昇した。消費者の外食需要回復や、店舗オペレーションの効率化が奏功し、業績の安定性が評価されている。今後も飲食業界全体の動向とともに、さらなる業績向上が期待される。

医薬品卸業界で拡大を続けるバイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)

医療用医薬品卸で国内5位のバイタルケーエスケー・ホールディングス(3151)は、大幅続伸した。午後0時55分の時点で、前日比31円(2.7%)高の1,172円で推移し、一時は1,197円まで上昇。医薬品流通の効率化や地域医療への貢献が評価され、業界内での競争力を強化している。今後も医療費の増加や医薬品流通の最適化ニーズを背景に、さらなる成長が期待される。

本記事で紹介した銘柄はいずれも注目すべき企業であるが、投資判断は個々のリスク許容度や市場動向を踏まえて慎重に行うべきである。投資は自己責任のもとで行い、分散投資や長期視点を持つことがリスク管理の観点からも推奨される。