四季報を徹底分析!新年度大バケ期待の5銘柄(2月17日発表)
KDDI(9433)
KDDI(9433)は2月5日、髙橋誠社長(63)が退任し、先端技術事業を統括する松田浩路取締役執行役員常務(53)が4月1日付で新社長に就任すると発表した。髙橋氏は、代表権を持つ会長になる。同社のトップ交代は7年ぶり。通信大手では、昨年6月に就任したNTTドコモの前田義晃社長(54)に続く、経営トップの大胆な若返りとなる。
SGホールディングス(HD)(9143)
佐川急便を傘下に擁するSGホールディングス(HD)(9143)は2月7日、半導体・電子製品の航空輸送に強みを持つ台湾のモリソン・エクスプレス社を買収すると発表した。買収額は9億ドル(約1386億円)で、株式の100%を取得する。取引は7月に完了する予定だ。
住友商事(8053)
総合商社の最新第3四半期(2024年4~12月)が出そろった。資源市況は落ち着ているが、円安を追い風にして業績は堅調とみてよさそうだ。住友商事(8053)は、今2025年3月期の当期純利益予想を修正し、従前予想から300億円引き上げて5600億円とした。不動産事業や海外発電事業が好調なほか、円安も利益を底上げしているようだ。
兼松(8020)
増益額の4位は兼松(8020)。兼松が期初に発表した今2025年3月期の当期純利益予想は250億円。前2024年3月期に更新した過去最高益を18億円上回る額だ。その後、第2四半期決算発表時に予想額を20億円引き上げて270億円とし、最新第3四半期決算発表時は予想額を据え置いている。
で丸紅(8002)・三井物産(8031)
今期予想の増額値が最も大きかったのが既述の住友商事。200億円の増額で丸紅(8002)・三井物産(8031)が続いた。このうち丸紅の今2025年3月期は市況悪化等により金属事業は減益見込みだが、電力事業やアグリ事業が伸びている。
通信業界では、7年ぶりに社長交代が行われ、新社長が就任し、若返りが進んでいます。航空輸送事業を強化するため、台湾の企業を9億ドルで買収する動きも見られます。総合商社では、不動産事業や海外発電事業の好調さ、円安の影響により、今期の純利益予想が引き上げられています。また、電力事業や農業関連事業の伸びも業績を支えています。投資はね、自己責任です。